「AI見守りカメラを作ろう」コースにようこそ!

本コースについて

このコースは、Raspberry Pi (ラズパイ) でとにかく何かを作ってみたいという方向けに、Raspberry Pi (ラズパイ) を使った見守りカメラをつくることを目指します。

具体的には、AIを使ってカメラに写った人を判別することによって、普段、自分がどのくらいの時間机に向かっているのかを知らせるモノを作ります。

さらに、本コースの内容を応用することで、次のようなモノを作るための考え方が身につきます。

  • ペットがカメラに写ったことを知らせる
  • トイレが空いているかどうか知らせる
  • 赤ちゃんが特定の場所からいなくなってしまったことを検知する
  • 会議室や飲食店の人数をカウントする

本コースの構成

本コースは、大きく前編と後編に分かれています。

  • 前編 開発環境の用意とAIを使った人物検知に挑戦します。
  • 後編 検知結果を活用して、スマホへの通知といった応用的な内容に取り組みます。

前提知識

本コースは、ラズパイでのターミナル操作、プログラミング方法に関する基本知識がある方を対象に書かれています。ラズパイに触るのがはじめての場合、以下のコースをあらかじめ受講することをオススメします。

また、本コースではPythonというプログラミング言語を使ったサンプルコードが登場しますが、とにかく作って体験することを目的としているため、Pythonの文法に関しては、以下のテキストで学習することをオススメします。

コードを読み解きたい場合はPythonプログラミングの基礎知識が必要となります。ですが、基本的にはコピー&ペーストだけで一通り体験することが出来るため必須ではありません。

必要なモノ

本コースの内容を実際に試すには、次のモノが必要となります。手を動かして学びたい方はあらかじめ用意した上で始めましょう。テキストの動作確認にはRaspberry Pi OS [Legacy] Desktop 2022-01-28を使用しております。Raspberry Pi OSの最新版 (Bullseye) では動作しない箇所があるためご注意ください。

  1. Raspberry Pi 本体 (対応モデルは以下のものです)
    1. Raspberry Pi 4B
    2. Raspberry Pi 3B+
  2. 16G以上のSDカード (OS書き込み済)
  3. 電源用ACアダプタ※1
  4. HDMI端子付きのディスプレイ (テレビで代用可)
  5. HDMIケーブル※2
  6. キーボード
  7. マウス
  8. Picameraモジュール または USBカメラ

※1 Raspberry Pi 4以降の場合はUSB Cタイプのもの、それ以前はマイクロBタイプ。
※2 Raspberry Pi 4以降の場合はHDMI to microHDMIケーブルが必要。

OSを自前で用意したい場合

OSが書き込み済みでないSDカードを使用する場合、PCとSDカードリーダーが必要となります。SDカードリーダーはラズパイをリセットするときに必要となりますので、ひとつもっておくと便利です。

  1. PC (Windows, macOS, Linux)
  2. SDカードリーダー (PCに搭載されているものでも可)

必要なモノは以上です。モノの選定に不安がある場合は、ツクレルマイPCのご購入をオススメします。

教材の購入先

本教材はツクレル PIY SHOPにて購入できます。また、「ツクレルマイPC」もしくは「マイPC教材だけセット」を既にお持ちの方は、追加料金なしで自動的にこの教材が配信されます。

修了証の発行について

本教材は、教材の最後にある修了テストを受けることで修了証の発行ができます。
ぜひ、教材を一通り受講されたあとに挑戦してみてください。

目次

1章 開発環境の構築

本章では、AIを使った人の判別に必要なソフトウェアの導入を行います。ラズパイの用意まずはじめに、デスクトップバージョンのRaspbianを書きこんだマイクロSDカ...

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2章 人の判別にチャレンジしよう

本章では、カメラを使った人の判別に挑戦します。ディレクトリの用意AI見守りカメラに関わるすべてのプログラムを一箇所にまとめておくために作業用ディレクトリを作ります...

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3章 滞在時間を調べよう

AIを使い画像内の人を認識したことにより、「いつ」「何人」が映像に写っているのか知ることができました。この2つの情報を得られたことで、どのようなことが実現できるか想像してみましょ...

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4章 スマホへ通知しよう

前章で集計した滞在時間をスマホに通知しましょう。本章のゴールは、プログラムからコミュニケーションアプリのLINE(ライン)にメッセージを送信し、スマホに通知する仕組みを作...

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5章 プログラムを継続的に動かそう

本章では、見守りカメラを設置して継続的に動かすため、ラズパイを起動したらプログラムも自動的に立ち上がるように設定を行います。LINEのチャネルアクセストークンの期限が切れ...

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6章 物体検出の工夫

いままで、AIを使った人の判別とだけ書いてきましたが、画像に写っている何らかの物体を判別することを物体検出(Object Detection)と呼びます。AI見守りカメラ...

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あとがき

もしかしたら、このコースに取り組む中で「こんなことも出来るんじゃないか」「あれに使えるんじゃないか」といったアイデアが浮かんできているかもしれません。そのアイデアを形にし...

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